平成22年度 第2回中予地区勉強会
- 日時
- 平成23年3月26日(土) 13:30〜16:30
- 場所
- 松山市総合福祉センター 1階大会議室
中予地区勉強会は、68名の方にご参加いただきました。3施設からの事例報告がありました。
福角の里の事例では、トイレ誘導を行っているが失禁および放尿・放便がある利用者に対し、なるべくトイレでの排泄が行えるように排尿および排便のアセスメントを行い援助方法の検討を行った経過が報告されました。特に便失禁は下剤による影響が考えられたため中止したところ、利用者の排便習慣が5〜6日毎であることがわかり、排便習慣に合わせた排便コントロールが可能になったという嬉しい報告がありました。
砥部オレンジ荘の報告では、便失禁をしてしまったことをきっかけに排便に対して強い不安を感じていた利用者に対し、利用者が安心できるような排便コントロールを目指しかかわった経過が報告されました。ブリストル便形状スケールを用いて排便状態のアセスメントをし、整腸作用のあるヨーグルトの摂取や摂取量の調整を行ったことで、便の形状や排便時間が安定したという報告があり、援助者は利用者がどのような排便コントロールを望んでいるのか傾聴するようになり、改めて利用者を主体とした自然な排便コントロールの大切さを学びました。
吉田病院の事例では、排尿のアセスメントの実施、援助者が患者の尿意に関心を寄せながらトイレ誘導を行ったことで、トイレでの排泄回数が増加し、リハビリと食事時間以外は臥床傾向であった患者は排泄時には離床するようになったなどの変化が報告されました。尿失禁がありオムツを常時使用している患者であっても、可能な限りトイレで排泄できるように支援することの大切さを学びました。
援助方法についてはスタッフでカンファレンスを行いながら実施したが、排尿日誌の読み取り方などの難しさやスタッフ間でのケア方法の統一をはかるための調整に困惑したことなどの報告もあり、改めてチームでケアしていくことの必要性を学びました。(報告:形上)
中予地区勉強会スケジュール
開会の挨拶
支部長 窪田 里美
事例報告1「“関わり”の大切さ −排泄ケアを通して− 」
福角の里 田中 千春
事例報告2「ショートステイ利用者の頻尿に対する排尿援助の実際」
砥部オレンジ荘 冨士 善紀
事例報告3「おむつ内排泄からトイレ排泄に向けた取り組み」
吉田病院 山本 比呂美
グループワーク
グループワーク発表
まとめ
閉会の挨拶
世話人代表 陶山 啓子