平成22年度 第2回南予地区勉強会
- 日時
- 平成23年3月27日(日) 13:30〜16:30
- 場所
- うわじまきさいや広場(道の駅)
南予地区勉強会は、春の暖かな日差しの中、うわじまきさいや広場で開催され、36名の方にご参加いただきました。
宇和島社会保険病院の事例報告では、えひめ排泄ケアマニュアルに基づいて機能性尿失禁患者のアセスメントを行い、個別の排尿パターンを把握できた患者に対し、尿意を確認してトイレ誘導を行いました。そして、失禁が無く排尿できた場合に「教えてもらって助かりました」「次もまた教えてくださいね」といった社会的賞賛の言葉がけを行う行動療法を活用して、患者が自ら尿意を伝えられるようになり、尿失禁が減少した5事例について報告されました。病院でも早期から排泄ケアに取り組むことの重要性や、排泄が整うことで精神的に安定し、ADLの拡大に繋がるということを学びました。
つくし苑の事例報告では、認知症高齢者の入所時から排泄ケアに取り組み、本人のADLに応じたトイレの選択、部屋環境の設定、さらに看護職と協力した下剤の内服量の調整などの援助によって、おむつからトイレでの排泄が可能となった事例が報告されました。利用者本人と十分なコミュニケーションをとり、その人にあった排泄ケア方法を選択するということの大切さを学びました。
グループワークでは、施設での排泄ケアの現状や課題、取り組みの内容などが話し合われました。事例の中で報告された看護職と介護職の協働の重要性やその効果について意見が出される中で、療法士もそのチームの一員として是非活用してほしいといった前向きな意見が出されました。(報告:小岡)
南予地区勉強会スケジュール
開会の挨拶
支部長 形山 泰次郎
事例報告1「急性期病棟における行動療法を取り入れた排泄ケア」
宇和島社会保険病院 谷口 由里
事例報告2「オムツ外しへの取り組みについて」
介護老人保健施設つくし苑 森 太樹
グループワーク
グループワーク発表
まとめ
閉会の挨拶
世話人代表 陶山 啓子