平成23年度 第2回中予地区勉強会
- 日時
- 平成24年3月10日(土) 13:30〜16:30
- 場所
- 愛媛県総合社会福祉会館
中予地区勉強会は43名の方にご参加いただきました。中予地区は、えひめ排泄ケア研究会が3か月間継続して開催した事例検討会に参加して下さった5施設のうち、3施設が事例報告を行いました。
南松山病院は、長期バルンカテーテル留置透析患者の自然排尿に向けた取り組みが報告されました。内服薬の調整や、眠前のトイレ誘導を行うことで、自らトイレに行きたいという思いを引き出し、ADLの拡大につながったという報告でした。
和光苑は、30分ごとに尿意を訴えられる事例をあげ、施設内の排泄委員会で検討を重ねた取り組みを報告されました。今までルーティン化されていた水分摂取量や下剤の投与時間を見直し、排尿パターンの予測からトイレ誘導することにより、頻尿は改善し、精神的にも安定されました。さらに、スタッフもアセスメントに基づいたケアの有効性に気づき、排泄ケアに関する意識の向上に繋がっているとの報告でした。
松山エデンの園は、腹部膨満感を訴える入所者に対して、腹部マッサージやオリゴ糖を用いて排便コントロールを行い、薬剤に頼らず快便を目指すケアを実施したことが報告されました。
事例報告後に情報交換会を実施し、各施設の困難事例などを話し合い、“これっておかしくないか?”と疑問を持つことが、解決へのケアの糸口を見つけ出すきっかけになるといった意見が出されました。(報告:小岡)
中予地区勉強会スケジュール
開会の挨拶
支部長 窪田 里美
事例報告1
「糖尿病性腎症の透析期における排泄の自立に向けて介入した事例の報告」
南松山病院 久保 桂子
事例報告2
「排泄ケアを通して落ち着いた生活を取り戻してもらうための取り組み」
和光苑 武内 幸重、和泉 千佐子
事例報告3
「お腹の張りを訴える入所者にすっきり排便してもらうための取り組み」
松山エデンの園 四宮 由紀
グループワーク
グループワーク発表
まとめ
閉会の挨拶
世話人代表 陶山 啓子