平成23年度 第2回南予地区勉強会
- 日時
- 平成24年3月18日(日) 13:30〜16:30
- 場所
- 大洲市新谷公民館
南予地区勉強会は30名の方にご参加いただき、3施設の事例報告と情報交換会を行いました。
ひろみ奈良の里は、統合失調症により長期に入院生活を送り、40年間オムツを使用していた入所者に対して、リクライニング車椅子に座れるのなら、トイレにも座れるのではないかというスタッフの気づきから、トイレでの排泄を獲得し、利用者に笑顔が取り戻せた事例を報告しました。“膝が曲がらないのだからトイレ移乗は無理”という固定観念をすて、できるかもしれないという発想が、入所者の笑顔や生きる意欲を取り戻した過程に感動しました。
市立八幡浜総合病院は、勉強会初めての清潔間歇導尿(以下、CIC)により自然排尿を取り戻していく3事例を報告しました。安易に留置カテーテルを挿入するのではなく、外来で丁寧にCICを指導し、経過を見ていくことでQOLが保たれるということを学びました。
湯乃香荘は、尿意・便意の訴えがなく、常に失禁している入所者に、排泄日誌を付けてアセスメントし、排尿間隔や膀胱機能を把握したうえで、尿意を確認したり、入所者のサインに気づくことで失禁の改善に至った事例を報告しました。気持ち良くトイレで排泄してほしいというスタッフの熱意と確実に尿意・便意を取り戻していく過程が印象的でした。
情報交換会では、今回の事例の成功体験から、自分たちの施設ではどのように取り組めるか、もっと利用者の思いをかなえてあげられないかという意見が出され、事例発表が排泄ケア向上への意欲に繋がっていました。(報告:小岡)
南予地区勉強会スケジュール
開会の挨拶
支部長 形山 泰次郎
事例報告1「おむつはずしへの取り組み」
広見奈良の里 井上 吉人、二宮 まり
事例報告2「清潔間欠的導尿により尿排泄障害が改善した事例」
市立八幡浜総合病院 浅井 美香
事例報告3「気持ち良くトイレで排泄していただくために」
湯乃香荘 土居 紀美
グループワーク
グループワーク発表
まとめ
閉会の挨拶
世話人代表 陶山 啓子