第12回学術講演会
- 日時
- 平成26年9月27日(土) 13:30〜16:30
- 場所
- 愛媛大学 城北キャンパス 南加記念ホール(松山市文京町3番)
今年度の学術講演会は、老年看護学、リハビリテーション看護学領域においてご活躍されている泉キヨ子先生より「排泄ケアと転倒・転落予防」というテーマでご講演いただきました。愛媛県内から145名の皆様にご参加いただきました。ご多用中にもかかわらず多くの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。
講演終了後のアンケートから「泉先生の転倒者の思いを知るという言葉に感動しました。どんなときにも人としての思いを大切にすることが大切だと思いました。」、「転倒のリスクと対象の方への思いを改めて考えさせられました。相手の思いに寄り添いながら転倒リスクを低減できるようにかかわっていきたいです。」といったご意見をいただきました。転倒は転倒者の能動的な行為の結果のできごとであり、援助者は転倒者が転倒に至った背景・原因を明らかにすることや、転倒者の心理的な影響も考慮したケアが重要であることを再認識することができました。さらに、最近のトピックスとして、高齢者施設で問題となる高齢者の夜間頻尿に関する研究(夜間の排尿と睡眠の実態について)報告についてもご紹介いただきました。対象者が人として尊重され・その人らしく生活していくためのケアを確立していくために、転倒・転落の予防という観点から、現在も研究継続中ということで成果のご報告が楽しみです。(報告:中村)
開会の挨拶
えひめ排泄ケア研究会 代表世話人 陶山 啓子
【第T部:実践報告】
1.地区別事例報告会
座長 えひめ排泄ケア研究会 南予地区支部長 山内 千由紀
中予地区 「排泄動作獲得のための支援」
伊予病院 浦中 恵里
南予地区 「急性期病院における排泄ケアの取り組み」
県立南宇和病院 豊島 史子
2.地区別活動報告
中予支部 支部長
特別養護老人ホーム なかやま幸梅園 窪田 里美
【第U部:学術講演会】
座長 愛媛大学大学院 陶山 啓子
「排泄ケアと転倒・転落予防」
講師 帝京科学大学 医療科学部 看護学科 泉 キヨ子 先生
【泉 キヨ子先生のご紹介】
泉先生は、10年間金沢大学医学部付属病院での看護師としてご勤務された後、教育者としての道を歩まれております。 1997年に金沢大学で医学博士号を取得され、金沢大学大学院医学系研究科教授を経て、2011年から帝京科学大学医療科学部看護学科設置準備室、 2012年から同大学の学科長・教授としてご活躍されています。学部・博士課程での教育を通じて、看護師や研究者など、高齢者看護の向上を推進できる人材育成に取り組んでおられます。 研究活動としては、転倒予防に関する研究やリハビリテーション看護に関する研究を行われています。
主な著書
- 困ったときのリハビリテーション看護、医学書院、2001
- エビデンスに基づく転倒・転落予防、中山書房、2005
- リハビリテーション看護実践テキスト、医歯薬出版株式会社、2008
閉会の挨拶
えひめ排泄ケア研究会 世話人 武智 伸介
校友会館2階(南加記念ホール北側隣接)にて、おむつ等の排泄ケア用品を展示